パフューマリー通信

パフューマリー通信 Vol.27

双子座新月の朝のパフューマリー通信。今回ご紹介する天然香料はペパーミントについて。あるとき「白」をイメージした香りを調香したときからペパーミントの新しい魅力に出逢いました。美しい装丁の写真集をただ眺めるように、滑らかでひんやりとした手触り。あるいは、青白い月の光が夜に降り注ぐように、物憂げな静かさを奏でるように。
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パフューマリー通信 Vol.26

乙女座新月のパフューマリー通信。今回ご紹介する天然香料はローズについて。ローズの香りは貴高く、洗練されたフローラルノート。ローズ・オットー(水蒸気蒸留法)はフレッシュでシャープな華やかさ、ローズ・アブソリュート(溶剤抽出法)は濃厚で蜂蜜のようなねっとりとした豪華さがあります。
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パフューマリー通信 Vol.25

新月の朝に配信するパフューマリー通信。牡羊座の新月にご紹介する天然香料はローズマリーについて。常緑で春先にライラック色の小さな花を咲かせるローズマリーは牡羊座を象徴する植物。私はローズマリーに華やかさのあるゼラニウムと一緒に調香するのが好きです。お互いが持つ、一見相反する香りの強さが見事に合わさります。
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パフューマリー通信 Vol.24

3月の雪の朝。山のほうに用事があって出掛けると、銀世界が広がっていました。立春が明けて春のような陽気から一転、真冬の寒さが続き、光が恋しくなります。3月に調香した香りは優しい光を求めて、パルマローザとやわらかなシトラスノートを中心に組みました。パルマローザはインドやネパールなどに生息するイネ科の多年草です。
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パフューマリー通信 Vol.23

新月の朝に配信するパフューマリー通信。今日の新月のパフューマリー通信ではご自宅でも簡単に作れるバスソルトのレシピと天然香料の案内シリーズ『バジル』をご紹介します。能登では以前として避難生活や断水が続き、同じ金沢市内でも排水問題のためお風呂が使えなかったり・・・、必要な方にレシピが届きましたら幸いに思います。
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パフューマリー通信 Vol.22

新しい年を迎えました。元旦に発生した能登半島地震では多くの命や生活が失われ、かつてこれまでにない甚大な被害をもたらしました。今もなお、沢山の方々が避難生活を余儀なくされ、断水や停電が続く地域があります。香水は最低限の衣食住が満たされた上での嗜好品かもしれません。けれども、香水は瞬時に効くレメディです。
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パフューマリー通信 Vol.21

調香棚には、次はいつ出会えるか分からない、一期一会の香料コレクションがあります。Mitti, Amber, インド・マイソール産の白檀、スリランカの桂皮(精油)、ブラジルのローズウッド... 。また、熟成するほどによい香りとされる香料、10年もののパチュリなども、普段は眺めているだけの香料もあります。
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パフューマリー通信 Vol.20

11月の新月の朝。冷たい雨と落葉はいつの間にか街のにおいを冬へと変えていました。BLISS の香水シリーズ 1st Collection は勇敢な女性 がテーマですが、第1作 1001 Nights はアラビア・イスラム文化、第2作 Amor Mundi はユダヤ人に出自を持つ女性と、中東をサブテーマに据えています。
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パフューマリー通信 Vol.19

中秋の名月の夜の映画会、金沢に大形綾さんを迎えてのトークイベントを経て、ハンナ・アーレントに捧げる香水『パルファン Amor Mundi』の一般販売を開始いたしました。香りのキーワードは「後からの癒し」。明晰なシトラス・ハーバル調のトップノートに、煙を燻らすようにシスタスが漂います。時と共に癒しと赦しが訪れるように、ジャスミンの花々が綻びはじめます。
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パフューマリー通信 Vol.18

今日は乙女座の新月。今日のパフューマリー通信では、BLISSが香水に使用するエタノール原料の産地&ラボ訪問、次の満月の夜に開催する映画『ハンナ・アーレント』上映会について。BLISSが香水に使用するエタノールは岩手県奥州市で有機栽培されたファーメンステーション社が製造するお米由来の発酵エタノールです。