パフューマリー通信

パフューマリー通信 Vol.8

今回のパフューマリー通信は『音楽と香り』について。私の処方ノート 2020.9.18付にRachmaninoff's Piano Concerto No.2(ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲第2番)の試作記録があります。セルゲイ・ラフマニノフ(1973-1943)は帝国ロシア出身の作曲家・ピアニスト・指揮者で、最後の古典ロマン派音楽家のひとりです。
パフューマリー通信

パフューマリー通信 Vol.7

香りの歴史 後編:ルネサンス~現代。ルネサンスとはフランス語で再生を意味します。6-11世紀の間、古代ギリシアの知の遺産は中東で伝承され、多くの文献はアラビア語へと翻訳されました。中世の中東では古代ギリシア文明を元に医学や科学が発展し、古代ギリシア文明とルネサンスの架け橋でもありました。
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パフューマリー通信 Vol.6

Perfumeの語源はラテン語で、煙(=fumum)を 通して(=per)。今回のパフューマリー通信では香りの歴史(前編:古代~中世)をお伝えいたします。古来より香りは天上の神々に祈りと共に捧げられてきました。いつの時代、どこの世界であっても、香りは天と人を繋ぎ、場を清め、喜びをもたらしました。
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パフューマリー通信 Vol.5

今回の通信では、次の満月に御披露目するパルファン1001 Nightsの舞台となる千夜一夜物語について。これまで物語については断片的でしか知らなかったのですが、シェヘラザードという勇敢な女性に惹かれ、彼女に捧げる香水をつくり、香りを熟成させている間に千夜一夜物語を読み始めました。
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パフューマリー通信 Vol.4

今回のパフューマリー通信は少し趣向を変えて、薬機法から見た「香水ができるまで」。今回の内容は、特に私と同じように「香水をつくりたい」と同じ想いを持つ方に向けて用意しました。薬機法とは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」の略称で、化粧品の製造・販売・安全管理を規制し、保健衛生の向上を図る法律です。
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パフューマリー通信 Vol.3

自然香水の調香は天と大地の恵みを享受して、人の手を通して作品となります。今回のパフューマリー通信は調香においてBLISSが大切にしていることをお伝えします。BLISSでは150種類ほどの天然香料から数種~30種ほど選び、調香していきます。調香スタイルはシンプルで、地道な作業はありますが、難しいことはしていません。私がしていることは「香りを聞くこと」。
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パフューマリー通信 Vol.2

BLISSの自然香水へのこだわり。それは有機栽培種・野生種の天然香料・原料を用いること。そうでなければBLISSの存在意義はありません。私は英国で環境学を専攻していた大学時代、農業が世界の環境破壊の大きな要因であると学んだことがきっかけで、有機農法に興味を持つようになりました。
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パフューマリー通信 Vol.1

今もなお武家屋敷跡の雰囲気を残す金沢・長町。大正6年に登記された築百余年の町家を改修して、2021年、自然香水をつくる小さなパフューマリー(香水製造所)を開きました。初めて天然香料に出会ったときの衝撃は今でも忘れられません。以来、のめり込むように天然香料の調香の勉強を始めました。