立春を過ぎ、季節は春へと向かっています。今年は春がひときわ待ち遠しく感じられます。気持ちは前向きにと思っても、どこかで無理をしていたのか、寒さも相まって体調を崩したり。先月の私はそんな一人でした。先の長い復興への道のり。深呼吸しながら、気持ちだけはゆったりと構えられたら。
今日の新月のパフューマリー通信ではご自宅でも簡単に作れるバスソルトのレシピと天然香料の案内シリーズ『バジル』をご紹介します。能登では以前として避難生活や断水が続き、同じ金沢市内でも排水問題のためお風呂が使えなかったり、お隣の内灘町では液状化のため住めない実情もありますが・・・、必要な方にレシピが届きましたら幸いに思います。
『バスソルトの作り方(約2~3回分)』
材料:重曹120g クエン酸30g 塩50g 精油(約)40滴
作り方:重曹とクエン酸をよく混ぜ合わせた後、精油を加えてよく混ぜて馴染ませ、最後に塩を加えて混ぜ合わせます。ガラス瓶など密閉容器に保存し、早めにお使い切りください。
使い方:お湯を張った浴槽に入浴直前にバスソルトをお入れください。重曹とクエン酸の発泡作用とお塩とで身体が暖まります。
※ 作成や保管の際に水分が混入しないようご注意ください。
おすすめの精油
For Refreshing
グレープフルーツ・ローズマリー・プチグレン・パインスコッチ・ファー・パルマローザ・ゼラニウム・ティーツリーなど
For Relaxing
マンダリンオレンジ・クラリセージ・ゼラニウム・アトラスシダー・パルマローザ・ラヴェンダー・マジョラム・フランキンセンスなど
3~5種類ほどでブレンドを作成するとそれぞれの精油が持つ癖が和らぎ、香りの奥行きが広がります。香りがきつく感じるとき、まとまらないときは、柑橘類やゼラニウムなどを少し加えると、ブレンドが落ち着きます。
『バジル』
精油は植物の細胞内に蓄えられた油胞から芳香分子を取り出したもの。蒸留法で植物から採れる精油はほんの僅か。精油はハーブの100倍の強さと言われるのは、100㎏の植物から1㎏ほどしか精油が採れないためです。
精油の力強さを直に感じるのがバジル。お料理では爽やかでフレッシュな香りと彩りを添えてくれますが、精油のバジルは独特で、輪郭がはっきりとした印象ある香りです。グリーンでスパイシー、アニスのような甘さがあります。香水によく使われる天然香料のひとつですが、フォーミュラに加えるのはほんの少しの分量。甘すぎない華やぎと快活さが現れます。BLISSの香水『パルファン Amor Mundi』にもほんの少しだけバジルを忍ばせています。
バジルの学名 Ocimum basilicum はギリシア語で「王様の植物」を意味します。古代から重要な植物として崇められていたことが伝わってきます。