パフューマリー通信

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パフューマリー通信 Vol.37

4月朔日のパフューマリー通信。昨日まで神戸・広島へ出掛けていたため、パフューマリー通信の配信が遅れてしまいました。旅の目的地のひとつが瀬戸内海に浮かぶ広島県・瀬戸田町。言わずと知れたレモンの名産地で、瀬戸田のレモンは日本で最高峰と称されているとのこと。事前知識は殆どゼロ。直感だけで旅立ち、新しい発見ばかりでした。
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パフューマリー通信 Vol.36

数少ない魚座を象徴する芳香植物のひとつとして挙げられるのがメリッサ(別名レモンバーム)。地中海沿岸を原産とするメリッサはギリシャ語「蜜蜂(Melittina)」に由来します。古代ローマ帝国ネロ皇帝の治世下、医師として活躍し、のちに薬理学・薬草学の父として知られるディオスコリデスは「蜜蜂が好む植物」と記録しています。
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パフューマリー通信 Vol.35

2025年最初の新月の朝。旧暦元旦。金沢は前夜から雪が降り出し、静かな朝を迎えています。水瓶座の支配星である天王星を象徴する植物のひとつとして挙げられるのがグレープフルーツ。グレープフルーツの誕生は植物史の中では新しく、18世紀にバルバドスで発見されました。
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パフューマリー通信 Vol.34

12月は2度の新月が廻り、今日の大晦日が殊更特別のように感じます。土星を支配星とする山羊座を象徴する植物はシダーウッド。自身を律し、自分自身の土台となる信念は自分らしく自由に生きるために必要とされるもの。シダーウッドは地面に向かって放射的にエネルギーを放つ、第5チャクラとも関連付けられています。
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パフューマリー通信 Vol.33

今年最後の満月の今日。12月射手座新月に新作香水の御披露目会のためお休みしたパフューマリー通信を代わってお届けします。新作香水パルファンMyrtestränenは音楽家クララ・シューマンを題材とし、12月1日御披露目会として演奏会を開きまし...
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パフューマリー通信 Vol.32

11月霜月朔日は蠍座の新月。冥王星を支配星とし、蠍座を象徴する天然香料はパチョウリ。初めてパチョウリの香りを聞いた時は受け付けられず、苦手としていた香料のひとつでしたが、嗅ぎ慣れていくうちと不思議と心が落ち着いていくように。微量に使うことで、香り全体に深みや独創性を与え、香水ではベースノートとして使用されています。
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パフューマリー通信 Vol.31

金星を支配星とし、天秤座を象徴するのがゼラニウム。ゼラニウムは200種類以上の品種が存在するといわれていますが、精油が採れるのはフウロソウ科のゼラニウム。アフリカ南部が原産地で、バラのような芳香を持つ香りはヨーロッパの人々を魅了し、19世紀初頭にはフランス人によりゼラニウム精油の商業生産がはじまりました。
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パフューマリー通信 Vol.30

牡羊座からにわかに始まった星座と天然香料シリーズ。乙女座新月の今日、乙女座の象徴する植物としてご紹介するのはラヴェンダーです。知性と神経をつかさどる水星を支配星とし、乙女座は勤勉さ、誠実さ、手先の器用さ(収穫にはたくさんの道具を使うため)を表します。語源はラテン語 lavo(洗う)から。
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パフューマリー通信 Vol.29

獅子座を象徴する植物といえばやはりジャスミン。ジャスミンの語源であるアラビア語 yas min は「絶望は愚弄」を意味し、千夜一夜物語からも垣間見えるアラビアの陽気で、全能の神に全てを委ねる精神的気質がうかがえます ―『全てはアッラー(神)の思召すままに』。
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パフューマリー通信 Vol.28

7月。蟹座新月のパフューマリー通信。蟹座を象徴する植物のひとつとして挙げられるクラリセージ。古代から薬効の高さで知られ、ドイツでは香りの良さからワインの香り付けにも使われてきました。香水の原料としてよく使用される天然香料のひとつであり、やや重ためのフローラルハーバル、スパークルワインのようなきらめきと辛口さがあります。